
新しいお家の完成、心からおめでとうございます。
マイホームという大きな夢を叶えた記念すべき日を、親しい友人や家族とバーベキューでお祝いしたいと考える方は少なくありません。
青空の下、美味しいお肉や野菜を囲んで語り合う時間は、何物にも代えがたい素晴らしい思い出になることでしょう。
しかし、いざ新築祝いにバーベキューを計画するとなると、主催者側も招待される側も、様々な疑問や不安が頭をよぎるものです。
主催者であれば、ゲストに喜んでもらうためのメニューの準備や、気になる近所迷惑への配慮、当日の段取りなど、考えるべき注意点がたくさんあります。
一方で、招待客の立場からは、どのような手土産やプレゼントを選べば良いのか、当日の服装はどうするべきか、守るべきマナーはあるのかといった悩みが尽きません。
特に、大切な新居でのお祝いの席ですから、後片付けのことまで含めて、スマートに振る舞いたいと誰もが願うはずです。
この記事では、そんな新築祝いにバーベキューを開催する際のあらゆる疑問を解消し、主催者もゲストも心から楽しめる一日を過ごすための完全ガイドをお届けします。
これからお祝いを計画している方も、すでにお呼ばれしている方も、ぜひ参考にしてください。
- 主催者がやるべき具体的な準備と段取り
- 近所迷惑を防ぐための徹底した配慮とマナー
- ゲスト全員が満足するバーベキューメニューの考え方
- 招待された際に喜ばれる手土産やプレゼントの選び方
- TPOに合わせた当日の適切な服装のポイント
- 主催者とゲスト双方が知っておくべき基本的なマナー
- 新築祝いにバーベキューを心から楽しむための秘訣
新築祝いにバーベキューを主催する際の注意点
- 近所迷惑を避けるための配慮とマナー
- ゲストが喜ぶバーベキューメニューの決め方
- 事前にしっかり行いたい準備と段取り
- 招待するゲストへの気遣いと伝え方
- 当日の流れとスムーズな後片付けのコツ
近所迷惑を避けるための配慮とマナー
新築祝いにバーベキューを行う上で、最も重要かつ繊細な問題が近所迷惑への配慮です。
楽しいお祝いが、ご近所トラブルの火種になってしまっては元も子もありません。
これから長く続くご近所付き合いを円滑にスタートさせるためにも、最大限の注意を払いましょう。
煙と臭いへの対策
バーベキューで最も苦情につながりやすいのが、煙と臭いの問題です。
風向きを事前にチェックし、隣家の洗濯物や窓の方向に煙が流れないようにコンロの設置場所を工夫する必要があります。
可能であれば、煙の発生が少ない無煙ロースターや、炭ではなくガスタイプのグリルを選ぶのも有効な手段と言えるでしょう。
また、炭を使用する場合は、着火剤の使いすぎに注意してください。
安価な着火剤は化学物質特有の臭いが強く、煙も多く発生する傾向があるため、天然素材由来の着火剤を選ぶのがおすすめです。
特に、風が強い日は煙が広範囲に拡散しやすいため、開催自体を再検討する慎重さも時には必要かもしれません。
騒音への配慮
親しい人たちが集まると、ついつい会話が弾み、声が大きくなりがちです。
特に、お酒が入ると開放的な気分になり、普段より騒がしくなってしまうことはよくあります。
BGMを流す場合は、あくまで会話を邪魔しない程度の小さな音量に設定しましょう。
重低音が響くスピーカーの使用は避けるのが無難です。
また、開催時間も重要なポイントとなります。
お昼の時間帯に始めて、遅くとも夕方にはお開きにするのがマナーです。
夜遅くまでの開催は、周囲の住民の安眠を妨げる原因となるため、絶対に避けましょう。
事前の挨拶の重要性
新築祝いのバーベキューを計画したら、事前に両隣と裏の家、そして普段から顔を合わせる可能性のある近隣住民へ挨拶に伺うことが非常に大切です。
「何月何日の何時頃から、新築祝いで庭でバーベキューをさせていただきます。
ご迷惑をおかけするかもしれませんが、騒音や煙には十分配慮いたしますので、よろしくお願いいたします」といった内容を丁寧に伝えましょう。
この一言があるだけで、相手の心象は大きく変わります。
その際に、手土産としてタオルや洗剤などの粗品を持参すると、より丁寧な印象を与えられます。
- 煙の少ない調理器具(ガスグリルなど)を検討する
- 風向きを常に意識し、コンロの配置を考える
- 夜遅くまでの開催は避け、夕方には終了させる
- 事前に近隣住民へ挨拶し、理解を得ておく
ゲストが喜ぶバーベキューメニューの決め方
新築祝いにバーベキューを行う際の楽しみの一つが、メニュー選びです。
定番のお肉はもちろん、少し工夫を凝らした一品を用意することで、ゲストの満足度は格段に上がります。
ここでは、メニューを決める上でのポイントをいくつか紹介いたします。
メインとなるお肉の選び方
バーベキューの主役といえば、やはりお肉です。
牛肉、豚肉、鶏肉をバランス良く用意するのが基本となります。
牛肉であれば、カルビやロースといった定番の部位に加えて、少し贅沢なハラミやステーキ用の厚切り肉があると盛り上がります。
豚肉は、バラ肉やスペアリブが人気です。
鶏肉は、もも肉や手羽先、子ども向けにソーセージやフランクフルトも忘れずに準備しましょう。
お肉の量は、一般的に大人一人あたり300g程度が目安とされていますが、男性が多い場合や、他に用意するメニューが少ない場合は少し多めに見積もっておくと安心です。
野菜や海鮮で彩りをプラス
お肉だけでなく、野菜もしっかりと用意しましょう。
玉ねぎ、ピーマン、なす、とうもろこしといった定番野菜に加えて、アスパラやパプリカ、きのこ類(エリンギ、しいたけ)があると彩りも豊かになります。
野菜は串に刺して「野菜串」にすると、食べやすく見た目も華やかになるのでおすすめです。
また、海鮮類も喜ばれる食材の一つです。
エビやホタテ、イカなどを焼くと、お肉とは違った味わいが楽しめます。
アルミホイルで鮭やタラのバター焼き(ホイル焼き)を作るのも簡単で美味しい一品です。
箸休めに最適なサイドメニュー
ずっとお肉ばかりでは飽きてしまうため、箸休めになるサイドメニューも重要です。
焼きおにぎりは、香ばしい醤油の香りが食欲をそそり、大人から子どもまで大人気です。
また、焼きそばも定番の締めメニューとして欠かせません。
その他にも、簡単なサラダや枝豆、キムチなどがあると、口の中がさっぱりして喜ばれます。
アヒージョやチーズフォンデュなども、意外と手軽にできて盛り上がるので、試してみてはいかがでしょうか。
ドリンクとデザートの準備
ドリンクは、ビールやチューハイといったアルコール類に加えて、お茶やジュース、ノンアルコールビールなど、飲めない人やドライバー向けの選択肢も豊富に用意しておくのがホストとしての気遣いです。
クーラーボックスに氷をたくさん入れて、いつでも冷たい飲み物が飲めるようにしておきましょう。
デザートには、焼きマシュマロや焼きリンゴ、焼きバナナなどがおすすめです。
特に、焼きマシュマロをクラッカーで挟んで作る「スモア」は、子どもたちに大人気です。
事前にしっかり行いたい準備と段取り
新築祝いにバーベキューを成功させるためには、事前の準備と段取りがすべてと言っても過言ではありません。
当日になって慌てることがないよう、計画的に準備を進めていきましょう。
必要な道具のチェックリスト
まずは、バーベキューに必要な道具が揃っているかを確認します。
新築の機会に新しく購入する方も多いかもしれませんが、レンタルで済ませるという選択肢もあります。
- バーベキューコンロ・グリル
- 炭、着火剤、うちわ、ライター
- 軍手、トング(食材用と炭用を分ける)
- テーブル、椅子
- クーラーボックス、氷
- 紙皿、割り箸、紙コップ、おしぼり
- 包丁、まな板、ザル、ボウル
- アルミホイル、ラップ、キッチンペーパー
- ゴミ袋(分別できるように複数種類)
- 虫除けスプレー、日焼け止め、救急セット
これらの道具は、前日までにすべて出してみて、使える状態かを確認しておくと万全です。
特に、久しぶりに使うコンロなどは、錆びていたり壊れていたりする可能性もあります。
買い出しの計画
買い出しは、飲み物や日持ちする調味料などを数日前に、生鮮食品であるお肉や野菜は前日か当日の朝に行うのが理想的です。
事前に参加人数を確定させ、必要な食材のリストを作成しておきましょう。
リストがあれば、買い忘れを防ぐことができます。
お肉屋さんやスーパーによっては、バーベキューセットを予約販売している場合もありますので、そういったサービスを利用するのも賢い方法です。
買い出しの際は、クーラーボックスを持参して、食材の鮮度を保ちながら持ち帰るように心がけましょう。
当日の段取りとシミュレーション
当日は、ホストが調理に追われてしまい、ゲストと話す時間もなかった、ということにならないように、段取りを考えておくことが重要です。
野菜を切ったり、お肉に下味をつけたりといった下ごしらえは、前日の夜や当日の朝、ゲストが来る前に済ませておきましょう。
火起こしは意外と時間がかかる作業なので、ゲストが到着する30分前には始めておくのがおすすめです。
誰がどの役割を担当するのか、家族や手伝ってくれる友人と事前に打ち合わせておくと、当日が非常にスムーズに進行します。
頭の中で、ゲストが到着してからお開きになるまでの一連の流れをシミュレーションしておくと、改善点が見つかることもあります。
招待するゲストへの気遣いと伝え方
新築祝いにバーベキューを行う際は、招待するゲストへの細やかな気遣いが、お祝いを成功に導く鍵となります。
招待状の段階から、丁寧なコミュニケーションを心がけましょう。
招待状に記載すべき情報
招待状は、メールやSNSのメッセージ機能で送るのが手軽で一般的です。
その際には、以下の情報を明確に記載することが大切です。
- 開催日時(開始時間と、おおよその終了時間を伝えると親切)
- 場所(新居の住所と、最寄り駅からのアクセスや駐車場の有無)
- 目的(新築祝いのバーベキューであること)
- 会費(会費制にする場合は金額を明記。ご祝儀を辞退する場合はその旨も伝える)
- 持ち物(特に不要な場合は「手ぶらでお越しください」と添える)
- 服装(カジュアルな服装でOKであることを伝える)
- 出欠の返信期限
これらの情報が事前に分かっていれば、ゲストは安心して準備を進めることができます。
会費制にするか、ご祝儀制にするか
新築祝いのバーベキューでは、費用をどうするかが悩みどころです。
友人同士など気心の知れた間柄であれば、一人2,000円~3,000円程度の会費制にするのが、ホストもゲストも気楽で良いかもしれません。
会費制にする場合は、招待状に金額をはっきりと記載し、「ご祝儀などのお心遣いはご遠慮させていただきます」と一言添えておくと、ゲストを悩ませずに済みます。
一方で、親族や上司などを招待する場合は、ご祝儀をいただく形が一般的です。
その場合、いただいたご祝儀に対して、後日「内祝い」としてお返しをするのがマナーとなります。
どちらの形式にするかは、招待するゲストの顔ぶれを見て判断しましょう。
アレルギーや苦手な食べ物の確認
これは非常に重要な配慮ですが、意外と忘れがちです。
招待状を送る際や、出欠の返事をもらった際に、「アレルギーや苦手な食べ物があったら、遠慮なく教えてね」と一言付け加えるようにしましょう。
せっかくのお祝いの席で、食べられるものがなくて寂しい思いをさせてしまっては大変です。
また、子ども連れのゲストがいる場合は、辛い味付けのものを避けたり、子どもが食べやすいメニュー(ソーセージ、とうもろこし、焼きおにぎりなど)を多めに用意したりといった配慮も喜ばれます。
妊婦さんや授乳中のゲストがいる場合は、ノンアルコールドリンクを充実させる、生肉を扱うトングと焼き上がった肉を扱うトングを分けるといった衛生面の配慮も忘れないようにしましょう。
当日の流れとスムーズな後片付けのコツ
いよいよ新築祝いにバーベキューの当日です。
ホストとしては、ゲストをおもてなししながら、全体の進行管理も行う必要があります。
そして、楽しい時間の後には後片付けが待っています。
最後までスマートにこなすためのコツをご紹介します。
ゲスト到着から乾杯まで
ゲストが到着し始めたら、まずは新居の中を案内する「お披露目タイム」を設けると良いでしょう。
こだわりのリビングや、最新のキッチン設備などを見てもらうのは、ホストにとっても嬉しい時間です。
ただし、あまり長々と時間をかけるのではなく、15分程度で切り上げるのがスマートです。
全員が揃ったら、まずはホストから家を建てられたことへの感謝と、集まってくれたことへのお礼を伝える挨拶を行い、乾杯へと移ります。
歓談と食事の時間の楽しみ方
調理が始まると、ホストは焼き役に徹してしまいがちです。
しかし、主役はあくまでホストとその新しい家です。
すべての調理を一人で抱え込まず、ゲストにも「これ、焼いてくれる?」と気軽にお願いして、一緒に楽しむ雰囲気を作りましょう。
セルフサービスで飲み物を取ってもらえるようにクーラーボックスの場所を案内したり、お皿や箸が足りなくなった時のために予備の場所を伝えたりしておくと、ホストの負担が軽減されます。
ホスト自身がリラックスして楽しんでいる姿を見せることが、ゲストにとって一番のおもてなしになります。
後片付けを楽にする事前準備
後片付けをスムーズに行うためには、事前準備が9割です。
まず、ゴミ箱は「燃えるゴミ」「カン」「ビン」「ペットボトル」のように、分別しやすいように複数設置し、場所を分かりやすくゲストに伝えておきます。
これにより、最後のゴミ分別の手間が大幅に省けます。
食器類は、思い切って質の良い紙皿やプラスチックカップを使うのも一つの手です。
そうすれば、洗い物の山にうんざりすることもありません。
油で汚れたコンロの網は、すぐに洗うのが大変な場合は、大きなゴミ袋に入れて水と洗剤を少し入れておくだけでも、後で汚れが落ちやすくなります。
ゲストが「手伝うよ」と言ってくれたら、その言葉に甘えて、ゴミ集めやテーブル拭きなど、簡単にお願いできる作業を振るのも良いコミュニケーションになります。
新築祝いにバーベキューへ招待された時のマナー
- 喜ばれる手土産やプレゼントの選び方
- 悩みがちな当日の服装のポイント
- 参加する際の基本的なマナーとは
- お祝いの気持ちが伝わるお祝い金の相場
- 新築祝いにバーベキューを楽しむための心得
喜ばれる手土産やプレゼントの選び方
新築祝いにバーベキューへ招待された際、まず頭を悩ませるのが手土産やプレゼント選びではないでしょうか。
ホストの負担にならず、かつお祝いの気持ちが伝わるようなセンスの良いものを選びたいものです。
その場で楽しめる「消えもの」が基本
新築祝いのプレゼントは、インテリアの趣味などもあるため、後に残るものより「消えもの」と呼ばれる消費できるものが喜ばれる傾向にあります。
特にバーベキューの場合は、その場でみんなで楽しめるものが最適です。
例えば、少し高級なビールの詰め合わせや、珍しいクラフトビール、ワインや日本酒など、ホストが好きなお酒を持参すると喜ばれます。
子どもやお酒が飲めない人が多い場合は、質の良い果汁100%ジュースのセットなども良い選択です。
また、デザートになるようなケーキやアイスクリーム、フルーツの盛り合わせなども華やかで歓迎されます。
「お肉はたくさん用意してくれているだろうから」という配慮から、少し高級なソーセージや海産物(ホタテやエビなど)を持参するのも気が利いています。
新生活で役立つ実用的なプレゼント
もし会費制ではなく、別途プレゼントを用意したい場合は、新生活ですぐに使える実用的なアイテムがおすすめです。
例えば、以下のようなものが考えられます。
- おしゃれな食器用洗剤やハンドソープのセット
- 自分ではなかなか買わないような高級なタオル
- 部屋のアクセントになる観葉植物(手入れが簡単なものが良い)
- コーヒーが好きな夫婦なら、こだわりのコーヒー豆とドリッパーのセット
- 高品質なオリーブオイルや珍しい調味料のセット
重要なのは、相手の趣味やライフスタイルを考慮することです。
事前に欲しいものを直接聞いてみるのも、失敗しないための一つの手です。
避けた方が良いプレゼント
一方で、新築祝いにはタブーとされている品物もあります。
例えば、火事を連상させるような赤いもの、灰皿やライター、アロマキャンドルなどは避けるのが一般的です。
また、壁に穴を開ける必要がある絵画や時計、スペースを取る大きなインテリアグッズも、相手の趣味に合わないとかえって迷惑になる可能性があるため、慎重に選ぶ必要があります。
スリッパやマットなどの敷物類も、「相手を踏みつける」という意味合いを連想させることがあるため、気にする人には避けた方が無難でしょう。
悩みがちな当日の服装のポイント
新築祝いにバーベキューへ招待された際の服装は、意外と悩むポイントです。
「お祝いの席だから綺麗めにしたい」という気持ちと、「バーベキューだからカジュアルで動きやすい方が良い」という気持ちの間で揺れ動く方も多いでしょう。
基本は「きれいめカジュアル」
結論から言うと、新築祝いのバーベキューに最適なのは「きれいめカジュアル」な服装です。
Tシャツにジーンズといったラフすぎる格好よりは、少しだけきちんと感を意識するのがマナーです。
男性であれば、襟付きのポロシャツや清潔感のあるシャツに、チノパンやきれいめのデニムを合わせるのがおすすめです。
女性であれば、動きやすいカットソーやブラウスに、パンツスタイルや長めのスカートなどが良いでしょう。
汚れても良いように、という気持ちは分かりますが、あまりにも着古した服は避け、清潔感を第一に考えましょう。
避けるべき服装とアイテム
バーベキューという特性上、避けるべき服装もいくつかあります。
まず、火の粉が飛んで穴が開いてしまう可能性があるため、ナイロンやポリエステルなどの化学繊維でできた高価なアウトドアウェアは避けた方が賢明です。
コットン(綿)素材の服が最も安全で適しています。
また、女性の場合、ヒールの高い靴は庭の土にめり込んでしまったり、立ったり座ったりする動作が多いため疲れてしまったりします。
フラットシューズやスニーカーが最適です。
煙の臭いがつきやすいので、頻繁にクリーニングできないようなお気に入りの服や、白い服も避けた方が無難でしょう。
持っていくと便利なアイテム
服装に加えて、いくつか持っていくと便利なアイテムがあります。
- 羽織れるもの(カーディガンやパーカーなど):夕方になると肌寒くなることがあるため、体温調節用に一枚あると重宝します。
- 帽子や日焼け止め:日差しが強い場合、屋外での紫外線対策は必須です。
- 虫除けスプレー:庭でのバーベキューでは虫対策も大切です。
- ウェットティッシュ:手が汚れた時にさっと拭けるので便利です。
- 小さめのエコバッグ:お土産などをいただいた際に役立ちます。
これらのアイテムをバッグに忍ばせておくだけで、より快適に一日を過ごすことができます。
参加する際の基本的なマナーとは
新築祝いにバーベキューという特別な場では、ゲストとしての振る舞いにも気を配りたいものです。
基本的なマナーを守ることで、ホストに感謝の気持ちを伝え、その場をより楽しいものにすることができます。
時間厳守は絶対
これは社会人としての基本ですが、招待された時間には遅れないようにしましょう。
ホストは、ゲストが揃う時間に合わせて火起こしをしたり、料理の準備を進めたりしています。
やむを得ず遅れる場合は、必ず事前に連絡を入れるのがマナーです。
逆に、早すぎる到着もホストの準備を妨げる可能性があるため、指定された時間の5分前くらいに到着するのが理想的です。
積極的にお手伝いを申し出る
ホストは、ゲストをおもてなしするために大忙しです。
到着したら、「何か手伝うことある?」と一声かけましょう。
「座ってていいよ」と言われた場合でも、「じゃあ、飲み物運ぶね」「お皿を配るね」など、自分にできる簡単なことを見つけて手伝う姿勢を見せることが大切です。
ただし、キッチンの中など、プライベートな空間に勝手に入るのはマナー違反です。
あくまでホストの指示を仰ぎながら、負担にならない範囲でお手伝いをしましょう。
片付けの際も同様で、率先してゴミを集めたり、テーブルを拭いたりする姿は、ホストにとって非常に嬉しいものです。
新居を褒める際のポイント
新築祝いの主役は、新しいお家です。
家の中を案内してもらったら、積極的に感想を伝えましょう。
「このリビング、日当たりが良くて気持ちいいね!」「キッチンの動線が考えられていて使いやすそう!」など、具体的に褒めるのがポイントです。
ただし、収納の中を勝手に開けたり、寝室などのプライベートな空間にズカズカと立ち入ったりするのは絶対にやめましょう。
また、家の価格やローンに関するような、踏み込んだ質問をするのもマナー違反です。
あくまで、家そのものの素晴らしさや、ホストのセンスを褒めることに徹しましょう。
長居は禁物
楽しい時間はあっという間に過ぎるものですが、お開きのタイミングを見極めるのもゲストとしての大切なマナーです。
招待状に終了時間が記載されている場合は、その時間をめどに帰り支度を始めましょう。
特に記載がない場合でも、夕方になり、片付けの雰囲気が漂い始めたら、頃合いを見て「そろそろお暇します」と切り出すのがスマートです。
ホストは、ゲストが帰った後にもまだ片付けが残っています。
その負担を考え、長居しすぎないように配慮することが大切です。
お祝いの気持ちが伝わるお祝い金の相場
会費制ではなく、ご祝儀(お祝い金)を用意する場合、いくら包めば良いのかは非常に悩ましい問題です。
金額が少なすぎては失礼にあたり、多すぎても相手に気を遣わせてしまいます。
ここでは、関係性別のお祝い金の相場について解説します。
関係性別の相場一覧
お祝い金の金額は、ホストとの関係性によって変わるのが一般的です。
以下に、一般的な相場をまとめましたので、参考にしてください。
関係性 | お祝い金の相場 | 備考 |
---|---|---|
友人・同僚 | 5,000円 ~ 10,000円 | 特に親しい友人であれば、少し多めに包むこともあります。 |
兄弟・姉妹 | 30,000円 ~ 50,000円 | 両親と相談して金額を決める場合も多いです。 |
その他の親戚 | 10,000円 ~ 30,000円 | 付き合いの深さによって調整します。 |
会社の部下 | 5,000円 ~ 10,000円 | 上司として、少し色を付ける形です。 |
会社の上司 | 5,000円 ~ 10,000円 | 現金ではなく、同額程度の品物を贈る方が良い場合もあります。 |
これらの金額はあくまで目安です。
もし、他の友人と連名で贈る場合は、一人あたり3,000円~5,000円程度で、キリの良い合計金額になるように調整すると良いでしょう。
ご祝儀袋の選び方と表書き
お祝い金は、必ずご祝儀袋に入れて渡しましょう。
新築祝いの場合、水引は「紅白の蝶結び」のものを選びます。
蝶結びは、何度でも結び直せることから、「何度あっても嬉しいお祝い事」に使われます。
表書きの上段には、「祝御新築」「御新築御祝」「御祝」などと書きます。
下段には、自分の名前をフルネームで書きましょう。
連名の場合は、地位や年齢が上の人を右から順に書くのがマナーです。
お札は、新札を用意するのが望ましいとされています。
銀行などで前もって準備しておきましょう。
お札の向きを揃え、肖像画が描かれている面がご祝儀袋の表側に来るようにして入れます。
プレゼントと併用する場合
「プレゼントも渡したいし、お祝い金も渡したい」という場合もあるでしょう。
その場合は、相場より少し少なめのお祝い金と、プレゼントを合わせて贈るのが一般的です。
例えば、友人への相場が10,000円であれば、「5,000円のお祝い金+5,000円相当のプレゼント」といった形です。
そうすることで、相手に過度な負担をかけることなく、お祝いの気持ちをしっかりと伝えることができます。
新築祝いにバーベキューを楽しむための心得
最後に、新築祝いにバーベキューという素晴らしい機会を、主催者もゲストも心から満喫するための心得についてお伝えします。
マナーや準備も大切ですが、最も重要なのはお祝いする気持ちと、その場を楽しむ心です。
完璧を目指しすぎないこと(ホスト編)
ホストは、「ゲスト全員に満足してもらわないと」というプレッシャーから、完璧な準備と進行を目指しがちです。
しかし、少しぐらい段取りが悪くても、料理が少し焦げてしまっても、ゲストは気にしていないものです。
それよりも、ホスト自身がピリピリしていたり、忙しそうに走り回ってばかりいたりする方が、ゲストは気を遣ってしまいます。
大切なのは、ゲストと一緒に新しい家での時間を楽しむことです。
準備は8割できたら上出来、くらいの気持ちで、当日は大いにリラックスして主役としての時間を楽しんでください。
その笑顔こそが、最高のおもてなしになります。
感謝の気持ちを忘れないこと(ゲスト編)
ゲストとして招待されたら、常に感謝の気持ちを忘れないようにしましょう。
ホストは、あなたを喜ばせるために、何日も前から時間と労力をかけて準備をしてくれています。
その労力を当たり前と思わず、「招待してくれてありがとう」「準備大変だったでしょう、本当にありがとう」という言葉を積極的に伝えましょう。
また、バーベキューが終わって帰宅した後、当日中か翌日には、「今日は本当に楽しかったよ、ありがとう!お家も素敵だったね!」といったお礼のメッセージを送るのを忘れないようにしてください。
こうした細やかな感謝の表現が、ホストの疲れを吹き飛ばし、「また呼びたいな」と思わせるのです。
コミュニケーションを大切にする
新築祝いにバーベキューは、新しい家という空間で、人と人との繋がりを深める絶好の機会です。
ホストはゲスト一人ひとりと話す時間を持ち、ゲストは他のゲストとも積極的に交流しましょう。
家のこだわりポイントを聞いたり、バーベキューの感想を伝え合ったりすることで、会話は自然と弾みます。
この日の主役は、もちろん新しい家と、その家を建てたホストです。
みんなでその門出を心から祝福し、美味しい食事と楽しい会話で、思い出に残る一日を創り上げてください。
- 新築祝いのバーベキューは主催者もゲストも事前の準備が重要
- 主催者は近所迷惑対策として煙・騒音・時間に最大限配慮する
- 近隣への事前の挨拶は円滑なご近所付き合いの第一歩
- メニューは肉・野菜・海鮮をバランス良く用意しサイドメニューも工夫する
- アレルギーや苦手な食べ物の事前確認はホストの重要な気遣い
- 主催者は当日の段取りを考え調理を一人で抱え込まない
- 後片付けを楽にするためゴミの分別など事前準備を徹底する
- ゲストは手土産にその場で楽しめる消えものを選ぶのが基本
- プレゼントは火事を連想させる赤いものや大きなインテリアを避ける
- 服装は清潔感のある「きれいめカジュアル」が最適
- ヒールの高い靴や白い服、化繊の服は避けるのが無難
- ゲストは時間厳守で到着し積極的にお手伝いを申し出る
- 新居を具体的に褒めプライベートな質問は控える
- お祝い金の相場は関係性によって異なりご祝儀袋のマナーも守る
- 何よりも大切なのはホストもゲストも心から楽しむ気持ち